森永乳業グループは
社会の変化にあわせ、
サステナブルな企業を目指し、
挑戦を続けてまいります。

「乳で培った技術」を通じた
森永乳業グループとしての
価値提供と、
変化の多い時代における
果たすべき責任

森永乳業グループは、「健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる」ことを経営理念とし、生活に身近な商品を通じて、お客さまの健康で幸せな生活に貢献することで、笑顔あふれる豊かな社会の実現を目指しています。
「かがやく“笑顔”のために」というコーポレートスローガンには、おいしさと健康の両面でお客さまを笑顔にする、という私たちの決意が込められており、創業以来「乳で培った技術」によって私たちならではの価値を追求してまいりました。
昨今、世界的な気候変動の深刻化や新型コロナウイルス感染症の拡大、国内では少子高齢化など、数々の環境変化や社会変化が複合的に起こっています。この変化の激しい時代において、森永乳業グループはより一層、世の中に向き合い、私たちならではの独自性に磨きをかけ、お客さまの健康で幸せな生活に貢献することで、より多くの「かがやく“笑顔”」を生み出していきたいと改めて想いを強くしています。
この想いを反映し開発された商品の一例として「トリプルヨーグルト」シリーズをはじめとした機能性表示食品のヨーグルトがあります。確たるエビデンスに基づき、伝わりやすい表現や見た目を工夫することにより、おかげさまで発売以来ご好評いただいています。
また、持続可能な社会の実現には、環境負荷を低減することも私たちの重大なミッションの一つです。2021年度までの中期経営計画ではCO₂削減やプラスチック使用量の削減、食品ロスの低減などを始めとした環境課題に対し、指標を定め、改善を図ってきました。今後も引き続き、環境負荷低減に向けた取り組みのスピードアップを図ってまいります。


森永乳業グループが考える
サステナビリティ経営のあり方

私たちがこの先もお客さまの健康を支えていくためには、経営資源である自然の豊かな恵みや事業にかかわる様々なステークホルダーとの連携が必要不可欠です。同時に、これらを維持し、さらに発展させていくためのチャレンジが必須となります。
この意思を反映し、森永乳業グループとしてのサステナビリティビジョンを策定しました。

サステナビリティビジョン

森永乳業グループは、「おいしいと健康」をお届けすることにより、
豊かな“日常・社会・環境”に貢献し、すべての人のかがやく笑顔を創造し続けます。

このビジョンは、事業を通じて社会・環境課題を解決し、コーポレートスローガン「かがやく“笑顔”のために」を実現していく、という私たちのサステナビリティ経営のあり方を示したものです。
社会・環境課題は、個々の事象が複雑に絡み合い、影響度や緊迫度が益々高まっています。
こうした状況を常に意識し、私たちはしっかりと課題に向き合って取り組むべきであると捉えています。今後は新たな中期経営計画との連動を図りながら、長期的な視点で各課題に取り組んでいくため、2030年を目標年とした具体的なアクションをサステナビリティ中長期計画としてとりまとめました。

サステナビリティ中長期計画は、「食と健康」「資源と環境」「人と社会」の3つのテーマを計画の軸とし、「健康への貢献」「食の安全・安心」「気候変動の緩和と適応」「環境配慮と資源循環」「持続可能な原材料調達」「人権と多様性の尊重」「地域コミュニティとの共生」の7つを具体的なマテリアリティとしています。
サステナビリティ経営の推進を加速させるため、2021年6月には、サステナビリティ本部を社長直轄の組織として新設し、体制を整備いたしました。これからも事業とサステナビリティ活動を一体化し、さまざまな変化に対応しながら挑戦を続けてまいります。

「食と健康」「資源と環境」
「人と社会」を軸に展開する
具体的なアクション

「食と健康」のテーマでは、引き続き健康面や栄養面でお客さまに価値のある商品を広くお届けします。食品は、食べ続けられることが重要ですので「おいしさ」にもこだわりお客さまの健康に貢献したいと考えています。
また、私たちは、商品をお届けするだけでなく、お客さまの日々の生活をサポートするサービスも提供しています。このサービスは、私たちがお客さまのお悩みに寄り添いながら、半世紀以上にわたる健康や栄養に関する研究から生まれた技術や知見を活用して運営しています。
健康メソッドをわかりやすくお伝えすべく半年以上に及ぶ研修を経て講師に認定された「健幸サポート栄養士」による健康セミナーをはじめ、「エンゼル110番」は1975年より妊娠中から就学前のお子さまに関する育児相談窓口として、育児にまつわるさまざまなご相談を電話でお受けしています。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、ビデオ通話や電話でのサポートを拡充するなど、社会の変化に併せてお客さまが利用しやすいサービスを心がけてきました。
今後も健康に関する技術や知見を活かし、お客さまの日々の健康に貢献してまいります。

「資源と環境」のテーマは、課題が多岐に渡るだけに、適切なアクションを見極めることがとても難しい領域です。ある一つの課題に対応できても、他の面で別の課題が発生する可能性があるため、アクションの実行には総合的な判断が必要です。私たちとしては、まずはサプライチェーンを通じた気候変動の緩和と適応、水資源の保全、石油由来のバージンプラスチックの削減をはじめとした活動を推進してまいります。
気候変動の緩和策としては、スコープ1,2に加え、スコープ3のGHG削減目標を設定しました。神戸工場でのコーヒーかすを利用したバイオマスエネルギーなどGHG削減とともに資源循環にも努めています。また、酪農における環境負荷に対しては、牛のげっぷや糞尿に含まれるメタンガスなどのGHG排出を低減する手段がいろいろと研究されており、私たちもGHGを抑える実証実験をグループの牧場で進めています。引き続き意識を高く持ち、業界全体として持続可能な酪農の実現に取り組んでまいります。

「人と社会」のテーマでは、人権の取り組みを一層強化します。私たちのみならず、サプライチェーン全体における人権の重要性を認識し、対応してまいります。
また、人びとの豊かな生活を支える企業として、地域とのむすびつきを強め、住民の皆さまの課題解決にも取り組んでまいります。森永乳業グループでは、東京都東大和市や長野県松本市をはじめとしたさまざまな自治体と地域連携協定を締結しています。例えば、兵庫県神戸市との「高齢者見守り事業」協定締結では宅配事業の特約店である牛乳販売店を中心に「神戸市見まもり隊」を結成し、安心して暮らせる街づくりのため自治体と連携することで地域社会への貢献に努めています。
さらに、持続可能な社会の担い手である次世代の成長支援は私たちの使命ととらえ、食育をはじめとした生きる力の育成をサポートしてまいります。

ステークホルダーとの連携や
従業員一人ひとりの
自分ごと化が重要

サステナビリティ経営の推進には、さまざまなステークホルダーと連携し、協力していく必要があります。
例えば、サプライチェーンパートナーとの連携は、持続可能な原材料調達を図るうえで必要不可欠です。この取り組みの一例として、2018年3月、RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟し、環境・人権問題に配慮したパーム油を購入し、持続可能な社会実現への取り組みを進めています。
また、サステナビリティ経営を着実に実行していくためには、従業員一人ひとりがサステナビリティへの取り組みを自分ごととしていくことが極めて重要です。

従業員による自発的な活動推進のため、全国すべての事業所に「サステナビリティ推進リーダー」を任命し、地域ごとの活動の活性化を図っています。
加えて、若い世代の声や考え方を取り入れ、さまざまなコラボレーションや試行錯誤も企業の発展には必要と認識しています。
2021年に「マウントレーニア」では動物園や水族館とのコラボレーションを実施しましたが、これは、新型コロナウイルス感染症の拡大により来場者が大きく減少した動物園や水族館を支援する取り組みでした。容器のデザインに各地の動物園や水族館の代表的な動物の写真が施された商品はお客さまに好評いただきましたが、これは若い社員の柔軟な発想により実現したものです。

ステークホルダーの皆さまへ

サステナビリティの追求は長い時間を必要とする取り組みです。足元の成長を実現しつつ、中長期的な発展の道も同時に模索しつづけていく必要があります。私たちはこれからも、お客さまの健康で幸せな生活に貢献することで笑顔あふれる豊かな社会を実現するためになすべきことを見極め、社会の変化にあわせ、サステナブルな企業を目指し、挑戦を続けてまいります。
今後も森永乳業グループへの変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長
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