かがやく"笑顔"のために森永乳業

サステナビリティを取り巻くグローバルな変化を見据え、
様々な変革を通じて皆さまのウェルビーイングを実現していきます

森永乳業グループでは、「森永乳業グループ10年ビジョン」を掲げ、この達成に向けて中期経営計画と「サステナビリティ中長期計画2030(以下、サスプラン2030)」に取り組んでいます。2025年5月に「森永乳業グループ 中期経営計画 2025-28」を発表し、併せて「サスプラン2030」についても改訂いたしました。

「サスプラン2030」は策定から3年が経過し、この間の着実な取り組みの積み重ねによって、活動の幅を広げるための力をグループ内に育むことができたと感じています。一方で、社会課題や環境課題は刻々と変化し、米国や欧州を中心に各種基準や制度、考え方に変化が生じるなど、サステナビリティを取り巻く状況は変化し続けています。こうした環境変化を受けて、企業として変革していくことが必要不可欠と考え、「サスプラン2030」の改訂及びその実行度を高めるための体制へと変更いたしました。
マテリアリティテーマにおいては「食と健康」を「食とウェルビーイング」に、マテリアリティ名称においては「健康への貢献」を「ウェルビーイングへの貢献」に、「人権と多様性の尊重」を「人権尊重とウェルビーイング向上」に改称いたしました。これは、2023年に策定した「ウェルビーイングステートメント」における「ウェルビーイング」の考え方を反映させたものです。従来の「健康」からより広い概念である「ウェルビーイング」に変更することで、より包括的に取り組みを進めてまいります。併せて、KPI項目と目標値の見直しを行いました。さらに、取り組みの推進力を強化するためにガバナンス体制を見直し、経営層主体の「サステナビリティ委員会」と執行層主体の「サステナビリティ推進会議」を設置するとともに、Scope3でのGHG排出量削減に向けて、排出量の大きい酪農領域での取り組みを加速させるために酪農部会を新設しています。
これらの見直しは、森永乳業グループのサステナビリティ経営の実現に向けた10年ビジョンの達成と、その先にある私たちの“ありたい姿”への成長、飛躍に向けた新たな一歩となるものです。当社グループが、乳をはじめとする商品やサービスを通じて、お客さまのウェルビーイング向上へ貢献するとともに、酪農の重要性や価値の可視化にさらに努めていきたいという思いも込められています。

社会に対してウェルビーイングをお届けしていくためには、森永乳業グループの社員一人ひとりのウェルビーイングも重要です。2024年には、経営層と将来を担う世代が直接対話する「Smile Together PROJECT~聞かせて!Future Generations~」を立ち上げました。若手社員と直接対話をする中で、非常に前向きで成長したいという意欲が強いことが印象的で、会社の成長にもつながる貴重な学びが得られたと感じています。
今後は、社員一人ひとりがチャレンジできる組織風土や環境を整え、個々の自主的な取り組みを評価することで、組織全体のウェルビーイング向上につなげていきたいと考えています。

私たちはこれからも、ステークホルダーの皆さまと連携を図りながら、サステナビリティ経営に取り組んでまいります。皆さまには変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2025年7月

代表取締役社長
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