「ビヒダス」は発売以来、約半世紀にわたって愛されてきた森永乳業を代表するロングセラーブランドです。子どもからシニアまで、お客さまの健康維持のために、時代の変化に合わせて進化してきました。多様化する社会のニーズにあわせて進化し続けるビヒダスシリーズについて、マーケティング本部事業マーケティング部ヨーグルト・デザート事業部リーダーの渡邉奈央子さんに聞きました。
―― 「ビヒダス」には、ブランドの進化を示す様々な商品があります。機能性表示食品の「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」※1はどのようにして開発されたのですか。
社会全体で「腸活」への関心が高まっています。また、「ヨーグルトはおなかに良い」というイメージも持っていただいています。そうした中で、便通などで深いお悩みを持つお客さまがいらっしゃいます。
そのようなお客さまのニーズに応えられる商品を作っていきたいとの考えから、「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」が生まれました。ビフィズス菌BB536は大腸の腸内環境を改善し、便秘気味の方の便通を改善することが報告されています。
発売前には、食品に「便通改善」という商品名をつけることに対して社内でいろいろな意見が出ました。しかし最終的には、お客さまにとってこの言葉が一番わかりやすいとの結論に至り、命名が決まりました。お客さまが手に取られるときに明るい気持ちになっていただけるように、パッケージの商品名の部分にはピンク色を採用しています。
―― 「骨密度」をテーマにした商品もあります。
機能性表示食品「ビヒダス ヨーグルト 骨密度対策」※2です。社会では高齢化が進み、健康上の問題がなく、自立した生活を送れる期間である健康寿命への関心が大きくなっています。特に50代以上の女性は「骨密度」を気にされていることが調査でわかりました。
お客さまのお悩みはおなか以外のことにも広がっていますので、商品を通してそのお悩みに対しても私たちは貢献していきたい、そうした思いから新商品の開発に取り組みました。しかしながら、開発当初はおいしさと機能性のバランスをとるのに苦慮しました。やはり商品はおいしくないと続きませんので、私たちはおいしさにこだわって、商品を試作する研究所と議論を重ねました。何度も試作を繰り返した末に、納得の行く設計を見出し、商品化に至りました。
私たちは食品メーカーですので、「食」を通して社会の大きな関心事に対応し、育児用ミルクを飲む赤ちゃんから健康課題が増えるシニアまで、生涯を通じて生活を楽しんでいただくためのサポートをさせていただきたいと考えています。
―― 「ビヒダス」にはヨーグルトのほかに「ビヒダス 発酵酢ドリンク」※3も加わっています。こちらも機能性表示食品です。
当社は乳業メーカーとして長年にわたりチーズ事業を展開しています。チーズを製造する過程ではホエイ(乳清)という副産物ができます。ホエイとは、牛乳から乳脂肪分や乳たんぱく質の一種であるカゼインを取り除いたあとの液体で、水溶性のたんぱく質やミネラルなどが含まれています。その副産物であるホエイに価値を付けて有効活用したいとの考えから商品開発に着手しました。
開発の過程では様々なアイデアが出されましたが、その中でビフィズス菌をつかってホエイなどを発酵させてできる酢酸が持つ、特有の「酸っぱさ」を生かそうというアイデアが出されました。ビフィズス菌は酸に弱いので、当社ではこれまでヨーグルトの酸味を抑える方向で商品開発を進めてきました。その固定観念を覆す発想から生まれたのが「ビヒダス 発酵酢ドリンク」です。
商品の発売にあたっても様々な苦労がありました。例えば、研究所が作った試作品をもとに実際に商品を製造する工場での再現プロセスにおいてもハードルがありました。それらを乗り越えて商品を発売した後、手に取っていただいたお客さまから嬉しい反響を多数いただくことができたことは、大変うれしく思っています。
※1「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」
届出表示:本品にはビフィズス菌BB536とラクチュロースが含まれます。ビフィズス菌BB536は大腸の腸内環境を改善し、便秘気味の方の便通を改善する機能が、ラクチュロースは大腸に届き、腸内環境を良好にする(善玉菌の代表であるビフィズス菌を増やす)機能や、お通じを増やす(排便回数を増やす)機能が報告されています。
機能性関与成分:ビフィズス菌BB536 20億個、ラクチュロース4g
届出番号:H1349、H983(ドリンクタイプ)、J361(1日分の鉄分 ドリンクタイプ)、H1350( 脂肪ゼロ)、H1351(脂肪ゼロ ドリンクタイプ)
※2「ビヒダス ヨーグルト 骨密度対策」
届出表示:本品に含まれるビフィズス菌BB536は大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能が、マルトビオン酸は食事のカルシウムの吸収を促進する機能、中高年の方の加齢に伴い低下する骨密度を維持する機能や骨の成分を維持する機能が報告されています。
機能性関与成分:ビフィズス菌BB536 20億個、マルトビオン酸 2.83g
届出番号:J667
※3「ビヒダス 発酵酢ドリンク」
機能性表示:本品にはビフィズス菌BB536と酢酸が含まれます。ビフィズス菌BB536には大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能が、酢酸には日常生活で生じる運動(5~6METs)程度の疲労感を軽減する機能、肥満気味の方のおなかの脂肪(内臓脂肪、腹部総脂肪)を減少させる機能があることが報告されています。
機能性関与成分:ビフィズス菌BB536 20億個、酢酸 750mg
届出番号:J897(ざくろ味)、J898(マスカット味)
※商品情報は2025年10月時点のものです






