2022年09月12日 研究開発

―松本市、松本短期大学との産官学連携での取組みー

「はぴねす乳酸菌®」が前向きな気分を維持する効果があることを示唆
~酪農科学シンポジウム2022にて発表~


森永乳業は、「はぴねす乳酸菌®(Lactobacillus helveticus MCC1848加熱殺菌体)※1」による気分状態改善効果について研究を進めています。今回、長野県松本市(松本ヘルス・ラボ)、松本短期大学との産官学連携※2で実施した臨床試験において、「はぴねす乳酸菌®」が前向きな気分を維持する効果があることが示唆されました。さらに、結果の解釈のために松本市立病院の病院長・中村雅彦先生にご指導いただきました。この研究成果を9月9日(金)に開催された酪農科学シンポジウム2022にて発表しましたので、ご報告いたします。

1.学会概要
 酪農科学会は、酪農・乳業に関する学術ならびに産業の発展に寄与することを目的とした学会です。毎年シンポジウムが開催されています。

2.研究背景
 過去の探索的な臨床試験(単群前後比較試験)で、疲労感が高めの健常者において、摂取前と比較して「はぴねす乳酸菌®」を摂取後に気分状態が有意に改善したことが報告されています。※3今回、臨床実習直前の多忙でストレスがかかっている看護学生を対象にプラセボ(対照群)を置いた二重盲検試験を実施しました。

3.発表内容
1)演題名
 「Lactobacillus helveticus摂取が健常成人の気分状態に及ぼす影響」

2)研究内容
◆研究方法
・対象者 : 臨床実習直前のストレスがかかっている看護学生(健常成人)58名
・試験デザイン : ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験
・試験食品摂取 : 1日当たり「はぴねす乳酸菌®」50億個を含む粉末または「はぴねす乳酸菌®」を
含まないプラセボ粉末を臨床実習前の4週間継続摂取
・評価 : 気分状態を評価する心理検査の一種である「POMS® 2短縮版」※4(主要評価項目)ならびにVAS※5(副次評価項目)等を用いて評価しました。「POMS® 2短縮版」では、7つの尺度(①怒り-敵意、②混乱-当惑、③抑うつ-落込み、④疲労-無気力、⑤緊張-不安、⑥活気-活力、⑦友好)とTMD(総合スコア)を調査しました。

◆研究結果
①POMS® 2短縮版の「友好」の項目において、「はぴねす乳酸菌®」摂取でプラセボ(対照群)に比べ有意な改善がみられました。
②POMS® 2短縮版の「活気-活力」の項目において、「はぴねす乳酸菌®」摂取でプラセボ(対照群)に比べ改善する傾向がみられました。
③VAS法によって調査したリラックス度合において、「はぴねす乳酸菌®」摂取でプラセボ(対照群)に比べ有意な改善がみられました。


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