「令和8年度産業標準化事業表彰」において
イノベーション・環境局長表彰を受賞 -ビフィズス菌の菌数測定法国際規格の改訂をプロジェクトリーダーとして主導-
このたび、森永乳業株式会社の研究員が、経済産業省が実施する「令和8年度産業標準化事業表彰」において、ビフィズス菌の菌数測定法国際規格の改訂をプロジェクトリーダーとして主導したことが評価され、「イノベーション・環境局長表彰」を受賞しましたことを、お知らせいたします。なお、表彰式は、10月14日(水)に都市センターホテル(東京都千代田区)で開催されました。

【受賞者】
森永乳業株式会社 研究本部バイオティクス研究所 菌体技術研究室 室長 武藤 正達(むとう まさみち)
【受賞名】
令和8年度産業標準化事業表彰 イノベーション・環境局長表彰(規格開発・認定・認証部門)
【主な功績】
このたびの受賞は、当社研究員がISO/TC 34(食品)/SC 5(乳・乳製品)において、ビフィズス菌の菌数測定法に関する国際規格(ISO 29981 | IDF 220)改訂プロジェクトのリーダーを務め、発酵乳や調製粉乳等に適用される国際規格の整備を主導したことが評価されたものです。
ビフィズス菌の菌数測定法は、発酵乳や調製粉乳などに広く利用される重要微生物の品質・安全性評価の基盤技術であり、食品分野における品質保証および消費者の安心確保に直結するため、その分析法は重要です。本取り組みは、食品分野における品質評価の信頼性向上に加え、日本のビフィズス菌研究・技術の国際的な発信と認知向上に貢献しました。
【受賞者のコメント】
このたびは、このような栄誉ある表彰をいただき、大変光栄に思います。本取り組みを進めるにあたり、ご指導・ご協力いただいた国内外の専門家の皆さまをはじめ、社内の関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
今回の国際規格改訂では、各国がそれぞれ異なる考えや要望を持つ中で、2016年の国際酪農連盟(IDF)におけるプロジェクト発足以来、約8年にわたり継続的な調整と合意形成を重ねてまいりました。特に、欧州8機関、日本6機関の計14機関と共同で実施した研究所間比較試験では、冷蔵輸送、同一日に合わせた菌数測定、統計解析などの多くの困難を伴いましたが、日本および海外の専門家の皆さまと共に一歩ずつ課題を克服していくことができました。そのような中で、測定法に関する議論形成を主導し、改訂成立に貢献できたことを大変嬉しく思います。
本規格の発行により、乳および乳製品中のビフィズス菌数をより安定的に測定することが可能となり、ビフィズス菌含有製品のさらなる普及拡大や、食品分野における品質保証の向上に寄与できるものと期待しています。今後も日本発のビフィズス菌研究の価値を世界へ発信するとともに、標準化活動を通じて食品産業の発展と品質向上、消費者の皆さまの安心・安全に貢献できるよう努めてまいります。
<関連情報>
◆産業標準化事業表彰とは
経済産業省が主催し、国際規格や日本産業規格(JIS)等の作成、普及・促進、標準化を活用した市場創出や社会課題の解決等に功績のあった個人及び組織、並びにこれらの活動において今後の更なる活躍が期待される個人を表彰する制度です。
産業標準化事業表彰について(経済産業省HP)
https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/keihatsu/hyosho/index.html
◆2025年1月21日公開ニュースリリース
新たなビフィズス菌数測定法改定案が国際規格に採択・発行 ~乳製品中のビフィズス菌数をより安定的に測定することが可能に~
https://www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-4490.html
■森永乳業のビフィズス菌研究
ヒトの腸内には数百種類、約40兆個もの細菌がすんでおり、その中でもビフィズス菌は酢酸や乳酸といった有機酸を生成し、腸内環境を整え健康に役立つ善玉菌の代表格です。森永乳業は、50 年以上にわたり、ヒトの腸内にすみ様々な健康効果をもたらしているビフィズス菌にこだわって研究開発を行っています。1969年に乳児から『ビフィズス菌BB536』を発見し、ヒトにすむビフィズス菌(HRB)に関する臨床研究論文数は世界 No.1※です。
※(株)ナレッジワイヤ調べ、2026 年 1 月時点(PubMed・医中誌 WEB にて企業による研究論文数で世界一)