チーズ工場増設のお知らせ
森永乳業株式会社(社長:古川紘一)は、国産ナチュラルチーズ増産に向けて、北海道の別海工場敷地内にチーズ製造棟を増設することになりましたのでお知らせいたします。
1.増設の背景
飲用牛乳の需要伸び悩みや脱脂粉乳・バターの過剰在庫など生乳の需給問題を解決するため、国産ナチュラルチーズに大きな期待が寄せられております。また、WTO農業交渉の進展により、一層進むと予想される自由化に対応するため、既に低関税品目であり、競争力を有している国産ナチュラルチーズの拡大は酪農・乳業共通の重要な課題となっております。
消費面においても食生活の欧風化に伴い、国民1人当たりのチーズ年間消費量は2.0kg(平成16年度)と大幅に増加していますが、欧米諸国に比べてまだ10分の1程度であり、チーズは今後とも消費の伸びが期待される市場であります。
こうした中で、当社はチーズ事業を重点分野のひとつに位置づけており、これまでもチーズ生産拠点である別海工場の設備増強を実施し、現在の生産量は5年前に比し倍増となっております。
今回、今後の予想される需要増に対し、さらに増産体制を整えるため、別海工場敷地内にチーズ製造棟を新設することといたしました。
これにより、酪農・乳業相互の健全な発展に寄与できるものと考えております。
2.チーズ製造棟の概要
(1)増設場所 別海工場敷地内(敷地面積 約86,500㎡)
北海道野付郡別海町西春別清川町18
(2)延床面積 予定延床面積 約10,200㎡
(3)生産品目 主として原料用のチーズ、モッツアレラチーズなど
(4)投資額 総額70億円
(5)生乳処理能力 チーズ向け生乳処理能力 既存設備分と合わせ15万トン規模
別海工場全体では生乳処理能力約20万トン規模
(6)着工予定 平成18年秋
(7)稼動予定 平成19年度中