カラダの免疫の不思議免疫力と腸には深~い関係が?!体を根本から強くしよう!

免疫力をつかさどる
免疫システムとは?

  私たちは知らず知らずのうちに、病原菌やウイルスを日常的に吸い込んだり、感染した食べ物を口にしたりしてしまっています。また、人の体の中では、毎日何千個ものがん細胞が生まれているといわれています。これらがもたらす健康への悪影響に働きかけているのが、「免疫」と呼ばれる体内のしくみです。身近なところでは、ケガや病気の治りを早めたり、過剰なアレルギー反応を抑えたりする役割も果たしています。

  免疫システムのなかでも強力なパワーをもつ免疫細胞として働いているのが、「NK(ナチュラルキラー)細胞」です。NK細胞は、がん細胞やウイルスに感染した細胞をいち早く見つけだし、破壊する力をもっています。ほかにも免疫細胞にはたくさんの種類があり、「外敵を見つける」「外敵を攻撃する」などそれぞれの役割を持って、私たちの体を守っています。

免疫力が低下すると
どうなってしまうの?

  病原菌の付着した食べ物を食べても、すべての人が食中毒になるとは限りません。通常は胃酸による殺菌作用や、腸内のビフィズス菌がつくりだす乳酸や酢酸の作用、さらには病原菌の繁殖を抑える免疫機能が働いて、食中毒になるのを防いでくれるからです。

  しかし、免疫力が低下していたり、お腹の調子が悪くなっていたりすると、抵抗力がなくなって病気にかかりやすくなります。なかでも、NK細胞の働きが不十分だと、重いウイルス感染症にかかったり、発がん率が高くなったりするという報告もあります。

免疫力と病気の関係のグラフ出典「からだと免疫のしくみ」日本実業出版

  また、免疫力は年齢によっても変化します。生まれてから成長するにしたがって高くなり、20歳前後でピークを迎え、その後は年をとるにつれて低くなります。老年期に病気が増える理由のひとつはここにあります。つまり、大人になって年齢を重ねるほど、免疫力を高め、病原菌に感染しにくい体質をつくることが重要になります。さらに、免疫力は過労や心労などのストレスによっても低下するといわれています。普段から免疫力が低下しないように食生活や生活習慣に気を配ることが大切なのです。

免疫力を回復させるには
どうしたらいいの?

  免疫力回復のカギを握る存在が、腸です。腸には、体内の免疫細胞の約6割が集中しているといわれています。つまり、腸内環境を整えることが免疫力を高めることにつながるのです。免疫力を高めるためにバランスのとれた食生活を心がけましょう。

  森永乳業では“乳のチカラ”に着目し、免疫力回復につながる機能的な成分の研究をすすめています。「シールド乳酸菌®」は免疫力を高めるのに適した乳酸菌です。実際に、マウスによる実験で、シールド乳酸菌®でインフルエンザ感染の症状が軽減されることが確認されています。母乳に含まれ、赤ちゃんを病原菌から守ることで知られる「ラクトフェリン」も、免疫機能に重要な役割を果たす成分です。ラクトフェリンは、強い免疫力で知られるNK細胞の数を増やしたり、働きを高めたりすることが動物やヒトへの実験で明らかになっています。また、ラクトフェリンと「ビフィズス菌BB536」を一緒に摂ると、NK細胞の働きがさらに高まることも動物実験によって確認されています。

  免疫力の回復を図るなら、これらの機能的な成分に注目し、それらが含まれた食品を日常の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。