2017年03月15日 研究開発

ビフィズス菌BB536の長期摂取による幼児の風邪症状の
発症および罹患日数に対する改善効果
~日本農芸化学会2017年度大会発表内容の報告~


 森永乳業では、マレーシアのマレーシアサインズ大学(Universiti Sains Malaysia)と共同研究を行い、ビフィズス菌BB536の長期摂取による幼児の風邪症状の発症ならびに罹患日数に対する改善効果を確認しました。これらの研究成果を、日本農芸化学会2017年度大会(2017年3月17日~20日、京都)にて発表いたします。

 <結果の概要>
1.被験者背景
 年齢、性別およびBMIは、群間に違いはありませんでした。

2.風邪症状への効果
 ・10ヵ月の摂取期間中、風邪症状を訴えた人数を比較した場合、統計的な群間差はありませんでしたが、風邪症状のうち、のどの痛みの罹患日数の合計は、摂取群で293日、プラセボ群で549日であり、摂取群で有意に低値を示しました(図1)。
 ・また、発熱(摂取群:147日、プラセボ群:206日)や咳(摂取群:690日、プラセボ群:832日)、鼻水(摂取群:622日、プラセボ群:724日)の罹患日数の合計について解析したところ、統計的な有意差は認められなかったものの、摂取群ですべての項目において罹患日数が短縮されておりました(図2)
  図1図2
       
3.下痢の症状への影響
  10ヵ月の摂取期間中に下痢の症状を訴えた人数と罹患回数については、統計的な群間差はありませんでした。これは、ビフィズス菌BB536摂取群とプラセボ群とも発症頻度が低かったことが起因していると考えられました。
 

 <まとめ>
 以上の結果より、ビフィズス菌の長期摂取は、のどの痛みなどの感冒様症状の発現を抑える可能性があることが示されました。森永乳業では、本研究で得られた知見を活かして、乳幼児を含めてビフィズス菌BB536による健康増進作用を訴求してまいります。
 


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