Topic02 近畿工場の取り組み

Topic02 歴史ある工場を支えるのは、社内も社外も信頼の関係  森永乳業の全国の工場では、徹底した品質管理とともに、独自の社会貢献活動を行っています。ここでは兵庫県西宮市・近畿工場の「安全・安心」と「地域貢献」への取り組みをご紹介します。

安全・安心と地域貢献に取り組む

日々の細やかな品質チェックとデータ蓄積による指標が、安全・安心の基礎になります。

徹底した検査が、安全・安心を守る

近畿工場で製造しているのは、森永乳業の顔ともいえる牛乳、成分調整乳、乳飲料をはじめ、紅茶飲料、生クリームなどです。
徹底した品質管理は、他工場と同様に「MACCPシステム」に基づいて行っているのですが、中でも繊細な業務用の生クリームは、製造上の微妙な変化に影響を受けやすいので、独自の指標もつくっています。ケーキのクリームの形が保持できなかったら大問題ですから、品質管理室では毎日クリームをホイップし、含まれる空気量や保形性などを確認してデータを蓄積し、基準値を設定して物性を管理しています。プロのパティシエに安心して選んでいただけるのは、日々のデータ蓄積と品質管理あってこそです。
品質管理室は、提出されたサンプルを検査し、合否判定を出す役割も担っています。商品はすべて、殺菌後と充填後に検査をしてから出荷されます。合格を出すと、工場内の製造はもとより物流も動きはじめ、お客さまのもとに届けられるのです。 それだけに合否判定は、大きな責任を伴う仕事です。また、万が一に備え、高い判定精度でスピーディに事故対応が行えるよう、品質管理室では定期的に教育訓練を行っています。

使命感と親密さを受け継いで

近畿工場は、創業57年。阪神淡路大震災を乗り越えた経験もある歴史の古い工場です。震災後は、「必要な物がない」という大きな不安を解消するために、先輩方がギリギリまで生産量を上げて尽力されました。その使命感を受け継ぎ、平成28年熊本地震の際には、被災した関連会社の熊本乳業を支援し、九州のお客さまに安心していただけるように製造能力の限りを尽くしました。
近畿工場の雰囲気はとてもフレンドリーで、部署を超えたコミュニケーションも活発です。他部署に課題があると聞けば、自分の部署でサポートできることを考えたり意見交換したりもします。関西特有の気風や人間関係もあってのことかもしれませんね。
近畿工場では「風味パネルマイスター」の育成にも力を入れていて、現在2名の認定者を4名までふやす取り組みとして、毎月、「風味パネル訓練」が従業員全員参加で行われています。私は「強化メンバー」として風味感度を上げる特別訓練も受け、風味パネルマイスターに認定されるよう日々努力しています。

MACCPシステム

食品衛生管理システムHACCP(※)に、(1)品質危害の管理、(2)内部監査の重視、(3)工場従業員全員での危害分析(教育プログラム)を加えた、森永乳業独自の品質管理システム。
※Hazard Analysis and Critical Control Point:食品の原料の受入から製造・出荷までの全工程で、危害の発生を防止する重要ポイントを継続的に監視・記録する衛生管理手法。

風味パネルマイスター

わずかな異常を探知できる風味感度の優れた“センサー”の持ち主を発掘し、その能力を品質管理やおいしい製品づくりに活用する森永乳業独自の認定制度。3年連続でマイスターに認定された者は、「グランドマイスター」として5年間の任期が与えられる。

地域での活動を通じて、地域の方々を、もっと知りたい。地域の方々に、知ってもらいたい。

小学校の出前授業に、初チャレンジ

2015年11月、新しい社会貢献活動として西宮市立瓦林小学校で「出前授業」を行いました。当初は、3年生の社会科学習での工場見学のご依頼でしたが、近畿工場では一般向けの見学を行っていないため、「出前授業」を提案したところ、「ぜひお願いしたい!」と快諾いただいたのでした。
工場内で講師の公募に手をあげてくれたのが、製造部、品質管理室、事務部と部門を横断した4名。どうすればわかりやすく伝えられるか、楽しんでもらえるかを何度も検討し、クイズや学校給食用ミニパック牛乳の組み立て体験などを取り入れたプログラムを作成。会場となる小学校の体育館にも下見に行き、リハーサルを重ねました。当日は、工場で毎日着用している作業着で出かけ、工場の仕事について解説し、子どもたちはメモを取りながら熱心に聞いてくれました。講師も同席した私も、子どもたちや先生方に喜んでもらえたことに感動し、大きな達成感を得られました。

地域の活動は、豊かな心を育む

近畿工場では、西宮市が主催する「わがまちクリーン大作戦」での清掃活動や、西宮市保健所主催の「食育フェスタ」でのチーズづくり体験のほか、近隣イベントへの商品提供などの地域貢献活動も積極的に継続しています。参加する従業員にとって学びとなり、楽しみにもなります。特に「わがまちクリーン大作戦」は家族連れでの参加を歓迎していて、チームに分かれて収集したゴミの重量を競い合い、清掃後には懇親会も行われます。従業員の家族も含めた一体感を大切に、毎年参加しています。
近畿工場は57年前に西宮市で創業しました。この地に工場があるのは、「地域の皆さまに支えられているおかげ」とつねに感謝しています。地域貢献を通して感動や達成感を多くの従業員が実感すれば、自分たちの仕事に対する誇りをより強く感じられるようになると思うのです。今後は、地域の方々と直接触れ合えるような取り組みをさらにふやしていきたいです。

瓦林小学校から届いた新聞と手紙

子どもたちがつくってくれた「森永新聞」と感謝の手紙。出前授業を楽しんでくれたことがわかる内容のものばかりです。従業員全員が読むことができるように食堂に掲示されています。

もっともっと地域の皆さまに愛される工場になっているとうれしいです!「出前授業にぜひ来てほしい!」とオファーが殺到しているといいですね。こちらから出向いたり、工場に来ていただいたりと、地域の方々と工場のつながりが生まれる交流の場を広げ、森永乳業ファンをふやしていきたいです。

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