のどの違和感の原因と、知っておきたいセルフケア

のどの乾燥やイガイガ、飲み込みづらさといった、のどの違和感はなぜ起こるのでしょうか。その主な原因と、違和感を緩和する手軽で効果的なセルフケアの方法をご紹介します。
監修者
プロフィール

橋本真一(はしもと・しんいち)先生
和歌山県立医科大学 医学部先端医学研究所 分子病態解析研究部 教授
東邦大学薬学部薬学科卒業。薬学博士。主な研究に、「がん微小環境における細胞間相互作用の解明」「ゲノム・オミックス解析を基盤とした悪性腫瘍、炎症免疫組織の病態解明」等がある。
1.のどの違和感とは?
「のどがイガイガする」「のどが乾燥してカラカラになる」「のどにひっかかる感じがある」といった経験はありませんか? この程度ののどの違和感なら、多くの人が経験しているでしょう。
こうした症状は、のどの粘膜の乾燥や風邪などの感染症が原因で起こることが多いです。しかし、生活習慣やストレス、時には病気が原因で生じることもあります。
生活に支障が出るほどの違和感がある場合や、症状が長引く時は、なんらかの病気が原因の可能性もあるため、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
こうした症状は、のどの粘膜の乾燥や風邪などの感染症が原因で起こることが多いです。しかし、生活習慣やストレス、時には病気が原因で生じることもあります。
生活に支障が出るほどの違和感がある場合や、症状が長引く時は、なんらかの病気が原因の可能性もあるため、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
2.のどの違和感の主な原因は?
のどに違和感が生じる主な原因を、詳しく見ていきましょう。
●生活習慣や環境によるもの
・空気の乾燥、エアコン
冬になると風邪をひきやすく、のどの乾燥やイガイガ、痛みを訴える人が増加します。その主な原因の一つが空気の乾燥です。暖房が欠かせない寒い季節は、外気だけでなく室内も乾燥しています。エアコンは便利な暖房器具ですが、空気を循環させるので、粘膜や肌から水分を奪いやすいデメリットも。エアコン暖房を利用している人は、室内の湿度を50~60%に保つ工夫が必要です。
・喫煙、飲酒
喫煙や飲酒はのどを刺激して、粘膜を傷めます。喫煙はたばこの有害物質がのどの粘膜に炎症を引き起こし、イガイガ感や痛み、のどのつかえといった違和感を生じさせます。また、アルコールを飲んでそのまま寝てしまうと、のどに胃酸が戻りやすくなり、のどの粘膜を傷めます。
・長時間の会話や歌唱
●生活習慣や環境によるもの
・空気の乾燥、エアコン
冬になると風邪をひきやすく、のどの乾燥やイガイガ、痛みを訴える人が増加します。その主な原因の一つが空気の乾燥です。暖房が欠かせない寒い季節は、外気だけでなく室内も乾燥しています。エアコンは便利な暖房器具ですが、空気を循環させるので、粘膜や肌から水分を奪いやすいデメリットも。エアコン暖房を利用している人は、室内の湿度を50~60%に保つ工夫が必要です。
・喫煙、飲酒
喫煙や飲酒はのどを刺激して、粘膜を傷めます。喫煙はたばこの有害物質がのどの粘膜に炎症を引き起こし、イガイガ感や痛み、のどのつかえといった違和感を生じさせます。また、アルコールを飲んでそのまま寝てしまうと、のどに胃酸が戻りやすくなり、のどの粘膜を傷めます。
・長時間の会話や歌唱
長時間の会話や歌唱なども、のどに負担を掛けます。カラオケでのどを痛めないコツは、休憩を挟みながら歌うこと。出しづらい音域を無理に出すのも、のどのためにはNGです。長時間、大声でおしゃべりするのも、のどのためには控えめに。
・水分不足、口呼吸
水分補給は、のどの粘膜の潤いを保つカギです。高齢になるとのどの渇きを感じにくくなるため、気付かぬうちに水分不足に陥りやすくなります。また、口呼吸をしていると、のどの粘膜から水分が奪われやすく、のどの乾燥を進めてしまいます。日頃から鼻呼吸を意識して行うようにしましょう。
●感染症・アレルギー、その他の病気によるもの
・風邪やインフルエンザなど上気道の感染症
風邪やインフルエンザなどは、上気道(鼻からのどまで)に生じる感染症で、のどの腫れや痛み、せきなどを伴います。空気中のウイルスや細菌が侵入しても、通常はのどの周囲にあるリンパ組織がウイルスに対して個別の抗体をつくり、のどの粘膜への感染を防ぎます。しかし、のどが乾燥していると、ウイルスが付着しやすくなるため、ウイルスに感染しやすくなります。
・咽頭炎、喉頭炎
咽頭炎は扁桃腺など、のどの上部に炎症を起こす病気です。喉頭炎は咽頭から声帯を含む、のどの下部に炎症が起きている状態で、気管の入口に炎症が及ぶことも。ウイルスや細菌の感染が主な原因ですが、喫煙や飲酒、声の出し過ぎなどによっても発症します。
・水分不足、口呼吸
水分補給は、のどの粘膜の潤いを保つカギです。高齢になるとのどの渇きを感じにくくなるため、気付かぬうちに水分不足に陥りやすくなります。また、口呼吸をしていると、のどの粘膜から水分が奪われやすく、のどの乾燥を進めてしまいます。日頃から鼻呼吸を意識して行うようにしましょう。
●感染症・アレルギー、その他の病気によるもの
・風邪やインフルエンザなど上気道の感染症
風邪やインフルエンザなどは、上気道(鼻からのどまで)に生じる感染症で、のどの腫れや痛み、せきなどを伴います。空気中のウイルスや細菌が侵入しても、通常はのどの周囲にあるリンパ組織がウイルスに対して個別の抗体をつくり、のどの粘膜への感染を防ぎます。しかし、のどが乾燥していると、ウイルスが付着しやすくなるため、ウイルスに感染しやすくなります。
・咽頭炎、喉頭炎
咽頭炎は扁桃腺など、のどの上部に炎症を起こす病気です。喉頭炎は咽頭から声帯を含む、のどの下部に炎症が起きている状態で、気管の入口に炎症が及ぶことも。ウイルスや細菌の感染が主な原因ですが、喫煙や飲酒、声の出し過ぎなどによっても発症します。
・アレルギー
花粉やハウスダストなどに過剰に反応して起こるアレルギーが原因で、粘膜が傷つき、のどがかゆくなったり、いがらっぽさを感じたりすることがあります。
・逆流性食道炎
のどが詰まったような感覚や、のどの中が酸っぱくなって痛みを感じる場合、逆流性食道炎の可能性があります。胃から逆流した胃酸がのどの粘膜を傷つけて炎症を起こし、のどに閉塞感が生じているのかもしれません。症状が長く続く場合は、医療機関を受診して医師の診断を受けましょう。
・後鼻漏(こうびろう)
鼻汁がのどの奥に流れ込む症状のことを「後鼻漏」といいます。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻汁がのどの奥に流れ込むと、せきやのどの違和感、声が出にくくなったりします。
・声帯ポリープや腫瘍
声帯ポリープは、声の出し過ぎや喫煙などが原因で声帯が傷つき、良性のコブができる病気です。のどの違和感、詰まった感じ、声のかすれや声が出しにくいなどの症状が伴います。まれに悪性腫瘍が隠れていることがあるため、違和感が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
・甲状腺疾患
のどの違和感やつかえ感が続く場合、甲状腺の異常も考えられます。甲状腺は体全体の代謝をコントロールする重要な器官。その機能が乱れると、のどに違和感が生じることがあります。甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、甲状腺結節など、甲状腺の病気が原因の可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。
花粉やハウスダストなどに過剰に反応して起こるアレルギーが原因で、粘膜が傷つき、のどがかゆくなったり、いがらっぽさを感じたりすることがあります。
・逆流性食道炎
のどが詰まったような感覚や、のどの中が酸っぱくなって痛みを感じる場合、逆流性食道炎の可能性があります。胃から逆流した胃酸がのどの粘膜を傷つけて炎症を起こし、のどに閉塞感が生じているのかもしれません。症状が長く続く場合は、医療機関を受診して医師の診断を受けましょう。
・後鼻漏(こうびろう)
鼻汁がのどの奥に流れ込む症状のことを「後鼻漏」といいます。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻汁がのどの奥に流れ込むと、せきやのどの違和感、声が出にくくなったりします。
・声帯ポリープや腫瘍
声帯ポリープは、声の出し過ぎや喫煙などが原因で声帯が傷つき、良性のコブができる病気です。のどの違和感、詰まった感じ、声のかすれや声が出しにくいなどの症状が伴います。まれに悪性腫瘍が隠れていることがあるため、違和感が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
・甲状腺疾患
のどの違和感やつかえ感が続く場合、甲状腺の異常も考えられます。甲状腺は体全体の代謝をコントロールする重要な器官。その機能が乱れると、のどに違和感が生じることがあります。甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、甲状腺結節など、甲状腺の病気が原因の可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。
●ストレスや心因性によるもの
精神的ストレスや生活習慣の乱れなどによって自律神経のバランスが崩れると、のどにも違和感が生じることがあります。のどが詰まる感覚がある一方、検査をしても特に異常がない場合、「咽喉頭異常感症(ヒステリー球)」の可能性も。主な原因は精神的ストレスや心因性の不安です。
精神的ストレスや生活習慣の乱れなどによって自律神経のバランスが崩れると、のどにも違和感が生じることがあります。のどが詰まる感覚がある一方、検査をしても特に異常がない場合、「咽喉頭異常感症(ヒステリー球)」の可能性も。主な原因は精神的ストレスや心因性の不安です。
3.のどの違和感を緩和するセルフケア
のどの粘膜を守り、のどの違和感を和らげるセルフケアの方法を知っておくと、感染症の予防にもつながります。少しの工夫でできる環境づくりや、日々の生活に取り入れたいケアの方法をご紹介します。
●環境・生活習慣・ストレス対策
のどの乾燥を防ぐためには加湿が大切です。加湿器などを活用して、室内の湿度を50~60%に保ちましょう。加湿器がない場合、濡れタオルを室内に干しておくだけでも、ある程度の加湿効果が期待できます。
また、のどの粘膜は温めると血流が改善し、粘膜の機能が高まります。温かい濡れタオルを鼻や首に5分程度のせるだけで、のどを加湿・加温することができます。
水分補給も大切なポイントです。特に、高齢者はのどの渇きを感じにくいため、常温の水やカフェインレスの飲み物など、少量の水分をこまめにとりましょう。水分補給のタイミングは「のどが渇いた」と感じた時点では遅く、既に体の水分が不足して、軽度の脱水症状にあります。「口の中が渇く前に飲む」ことを意識しましょう。
普段はあまり意識していない呼吸にも意識を向けましょう。乾燥しやすい口呼吸ではなく、鼻呼吸を習慣化することが大切です。唇に口呼吸防止用のマウステープなどを貼って寝ると、就寝中の口呼吸を防止できます。鼻づまりがあると口呼吸になりやすいので、鼻づまりの原因となる病気やアレルギーなどがあれば治療をすることも大切です。
他にも、禁煙・節酒を心掛け、自律神経のバランスが乱れないよう、ストレスケアにも取り組みましょう。外出時はマスクを着用し、帰宅後は手洗い、うがいを習慣化するなど、感染症対策も忘れずに。
●食生活、栄養のとり方の工夫
●環境・生活習慣・ストレス対策
のどの乾燥を防ぐためには加湿が大切です。加湿器などを活用して、室内の湿度を50~60%に保ちましょう。加湿器がない場合、濡れタオルを室内に干しておくだけでも、ある程度の加湿効果が期待できます。
また、のどの粘膜は温めると血流が改善し、粘膜の機能が高まります。温かい濡れタオルを鼻や首に5分程度のせるだけで、のどを加湿・加温することができます。
水分補給も大切なポイントです。特に、高齢者はのどの渇きを感じにくいため、常温の水やカフェインレスの飲み物など、少量の水分をこまめにとりましょう。水分補給のタイミングは「のどが渇いた」と感じた時点では遅く、既に体の水分が不足して、軽度の脱水症状にあります。「口の中が渇く前に飲む」ことを意識しましょう。
普段はあまり意識していない呼吸にも意識を向けましょう。乾燥しやすい口呼吸ではなく、鼻呼吸を習慣化することが大切です。唇に口呼吸防止用のマウステープなどを貼って寝ると、就寝中の口呼吸を防止できます。鼻づまりがあると口呼吸になりやすいので、鼻づまりの原因となる病気やアレルギーなどがあれば治療をすることも大切です。
他にも、禁煙・節酒を心掛け、自律神経のバランスが乱れないよう、ストレスケアにも取り組みましょう。外出時はマスクを着用し、帰宅後は手洗い、うがいを習慣化するなど、感染症対策も忘れずに。
●食生活、栄養のとり方の工夫
のどの粘膜を健康に保つためには、食生活も重要です。下記のように、食事のとり方やタイミングを工夫して、のどを守りましょう。
食べ過ぎや食べてすぐに横になると、胃酸がのどに逆流しやすくなります。食事はできるだけ、睡眠の3時間前までに終えるように意識し、就寝前の食事は控えましょう。
何を食べるかも重要です。脂っこいものや刺激の強い食べ物は、のどの粘膜を傷つけやすいので要注意です。塩分の強い食べ物、熱い食べ物、極端に辛い食べ物は避けた方が、のどのためにはよいでしょう。
一方、積極的にとりたいのは、のどの粘膜を守る食品です。
牡蠣などの魚介類、レバー、肉類などに多く含まれる亜鉛は、傷ついた粘膜の再生に役立ちます。ビタミンDやビタミンAには、粘膜を健康に保つ働きがあります。魚介類、きのこ類、卵などにはビタミンDが、にんじん、ほうれん草、レバーなどにはビタミンAが豊富です。
果物や野菜に多く含まれるビタミンCには抗酸化作用がある他、粘膜の炎症や傷を修復する効果があります。
粘膜を守る食材と同時に、唾液の分泌を促す食べ物も意識してとるとよいでしょう。のど飴をなめる、ガムをかむ、梅干しや酢昆布など酸っぱい物を食べると唾液が出やすくなります。外出時のせきエチケットとしても、のど飴やガムは手軽で有効です。
食べ過ぎや食べてすぐに横になると、胃酸がのどに逆流しやすくなります。食事はできるだけ、睡眠の3時間前までに終えるように意識し、就寝前の食事は控えましょう。
何を食べるかも重要です。脂っこいものや刺激の強い食べ物は、のどの粘膜を傷つけやすいので要注意です。塩分の強い食べ物、熱い食べ物、極端に辛い食べ物は避けた方が、のどのためにはよいでしょう。
一方、積極的にとりたいのは、のどの粘膜を守る食品です。
牡蠣などの魚介類、レバー、肉類などに多く含まれる亜鉛は、傷ついた粘膜の再生に役立ちます。ビタミンDやビタミンAには、粘膜を健康に保つ働きがあります。魚介類、きのこ類、卵などにはビタミンDが、にんじん、ほうれん草、レバーなどにはビタミンAが豊富です。
果物や野菜に多く含まれるビタミンCには抗酸化作用がある他、粘膜の炎症や傷を修復する効果があります。
粘膜を守る食材と同時に、唾液の分泌を促す食べ物も意識してとるとよいでしょう。のど飴をなめる、ガムをかむ、梅干しや酢昆布など酸っぱい物を食べると唾液が出やすくなります。外出時のせきエチケットとしても、のど飴やガムは手軽で有効です。
4.違和感があれば受診を
次のような症状があれば、まずは一度、医療機関を受診して、医師の診断を受けましょう。
・のどがイガイガする
・乾燥による、のどの違和感がある
・違和感が2週間以上続く
・胸やけや胃の不調を伴う
・繰り返し同じ症状が起こる など
・のどがイガイガする
・乾燥による、のどの違和感がある
・違和感が2週間以上続く
・胸やけや胃の不調を伴う
・繰り返し同じ症状が起こる など
まとめ
のどの痛みや違和感の原因は、風邪やインフルエンザなどの感染症か、しゃべり過ぎ、歌い過ぎがほとんどです。日頃からのどを守る環境整備や食事を心掛け、のどを健康に保つ対策を取りましょう。大抵の違和感は2~3日で治まりますが、1週間以上続く場合は病気が原因の場合も。「これくらいは大丈夫だろう」と自己判断せず、医師の診断を仰ぐことが大切です。
