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研究員座談会02 後編

研究員座談会

研究員座談会01 後編

研究員に、森永乳業へ入社した経緯から現在の業務について、さらには自分たちの夢などを語ってもらいました。

座談会参加者プロフィール
  • 木村 隆文木村 隆文

    2002年入社
    栄養科学研究所
    育児用ミルク開発担当

  • 小嶋 郁美小嶋 郁美

    2004年入社
    栄養科学研究所
    医療食、栄養補助食品担当

  • 藤田 裕藤田 裕

    2002年入社
    食品総合研究所
    ヨーグルト担当

  • 浦川 香奈子浦川 香奈子

    2006年入社
    食品総合研究所
    クリーム担当

自分の強み

司会:次に、仕事をしていく上で必要なご自身の強みとはどのようなことだと考えますか?

藤田:好奇心があるということと、思いついたらすぐ動くということですかね。早くやりすぎるというのは欠点にもなるんですが。どんな職場でも、そこで自分が興味のあることを見つけて真摯に取り組む……そういう柔軟性が大事です。一生懸命にやっていればいろんな人が見てくれているので、何かに挑戦したいときなどに大きな力となります。

浦川:好奇心ともつながるかもしれませんが、私、"妄想癖"があります(笑)。この製品で私の生活がどう変わるかなとか、常にいろんなことを考えているんですが、ときには現実に捉われない発想も大事かなと思います。あとは元気な声で挨拶がきちんとできる、これは重要です。ささいなことだと思われるかもしれませんが、挨拶一つで人間関係が一変することもあるんです。それはきっと、仕事の質にもつながっていきますから。

小嶋:何事にもベストを尽くし、中途半端に終わらないことです。不得手な仕事に臨む時こそ、どのような役割が求められているかを理解し、自分なりの意味や意義を見出した上で最後まで取り組むことが大切だと思います。
苦しい時、困った時のほうが物事を考えるし、新しい知識や経験を得るきっかけにもなるので、結果的にプラス効果を得られるような気がします。

木村:それから「人に嫌われる」ことを恐れ過ぎてはいけないというのは伝えたいです。自分がどうしても実現したいことがあるときに、相手の顔色ばかりうかがっていては何も始まらないと思うんですよね。ぶつかることでわかりあえることだって、たくさんありますから。もちろん自分の意見ばかりを主張しろという意味ではなく、人の感情を気にしすぎて、自分の提案をすぐ引っ込める「癖」がついてしまうのはよくないということですね。 実行は難しいですが・・・

失敗から学んだこと

司会:ここで、開発で苦労されたことを尋ねてもよろしいですか?

浦川:理想と現実のギャップをちゃんとわかっていなかったことで、失敗したことはありました。研究所で上手くいって、工場のテストでも上手くいったのに、じゃあいざ本番の製造というところで上手くいきませんでした。

司会:怒られました?

浦川:怒られなかったのがかえって痛かったです。(笑)

司会:挑戦したうえでの失敗は仕方がないということですよね?

浦川:仕方がないというか、とにかく期限までには発売はしなければいけないんです。欠品にする訳にはいかないということで、上司に助けられながらありとあらゆる手を尽くして発売にこぎつけたんですが、その後、自分の無力さや不足だった点を痛感して……それ以降、私の開発への考え方・手法はがらりと変わりましたね。

小嶋:工場テストが思わしくない結果に終わった経験があります。研究所で検討を重ねた上で工場テストを実施したのですが、満足のいく品質レベルの製品をつくることができませんでした。
製造条件のブレがあっても、品質を一定に保てるような製造設計を組むのが開発者の仕事ですから、深い知識・経験・考察力を身につけなければと痛感しました。

藤田:私もほとんど同じなんですが、研究所で上手くつくれていたものが、工場ではできなかったんです。でもその失敗があったおかげで、私のなかに研究所の段階で確認すべき項目が一つ増えました。森永のヨーグルトづくり30年のなかで一度も起きなかったことですから、失敗だったんですけどすごく良い経験になりました。

木村:失敗を振り返ってみると、多くは思い込みが原因かなと思うんですよね。工場で試製をしてもらうわけですが、こちらが勝手に「あの部分については共通認識できている」と思い込むと、それが失敗の素になります。やはり些細なことまで細やかに打ち合わせて、実際に確認することが大切です。特に外国の方と仕事をする際は、そういったコミュニケーションが不可欠です。

味覚トレーニング

司会:チェックといえば「味のチェック」は基本ですよね。皆さん、自分の味覚をどのようにトレーニングされていますか?

木村:「おいしい」という一言、それだけじゃ何も伝わらないんですよね。風味について、例えば「葡萄のような果実感」とか、表現はたくさんあります。そういう引き出しをいっぱい持って、「おいしい」ということを細かく分類して表現することが、トレーニングなのではないでしょうか。

浦川:私は今、クリームを担当しているんですが、とにかく食べます。ゆっくりと、よく味わって、何度も食べるんです。私も「味の違いを言葉で表現できる」というのは、とても大きなことかなと思います。だけど、私がおいしいと思っても、他の人はおいしいと思わないかもしれないし、「こんな安いものは食べられません」という方もいますよね。(笑)でも、それを好まれるお客様もきっといらっしゃるし……味の好みはまさに千差万別です。だから何でも食べていかないと……いろんな味、いろんな食感を知るということは私たちの基本です。また素材一つの味だけじゃなくて、ケーキのように素材同士それが組み合わさったときにどうなるのかということまで、しっかり考察することも重要です。

小嶋:お客さまの嗜好に合った味覚をおぼえるように意識しています。開発を担当している流動食は、主に高齢者の方に利用いただいているのですが、フレーバーの種類や甘味の強さなど、私がおいしいと思うものと、高齢者の方がおいしいと感じるものは必ずしも一致しません。開発者の味覚だけで判断するのではなく、実際に高齢者の方々に試飲をお願いして意見を伺うことは重要です。

藤田:ヨーグルトの場合、味というよりも、食感と香りが命なんです。ではその食感をどう評価するのかというと、機械でも測定するんですが、まずは人間の舌で確認します。開発メンバー全員で硬さ・滑らかさ・ざらつきなどを評価するのに、いろいろな種類の軟らかいヨーグルト、硬いヨーグルトをつくって並べていくんですよ。最初の頃はみんな感覚がばらばらで(笑)……こうしたトレーニングは日々、チームで続けていますね。

お客さまに伝えたいこと

司会:最後に、皆さんからお客さまに伝えたいことはありますか。

藤田:私が担当しているのはヨーグルトですが、手軽で安くて体に良くて、しかもおいしいと自信を持って言えるので、「もっともっと食べてもらいたい」というのを一番に伝えたいです。
研究所には当社製品を使った様々なメニュー開発をしている部門があるのですが、私もびっくりするようなヨーグルトの応用を考案しているんですよ。
ヨーグルトに限ったことではないですが、乳製品にはお客様にお伝えしたいことがまだたくさんあるんです。

木村:私が担当する商品は、生まれたばかりの赤ちゃんのための商品ですが、赤ちゃんといっても、みんなそれぞれ事情が異なります。例えば私の息子には食物アレルギーがあり、食品には随分気をつかいました。そんな風に人それぞれいろんな事情があって、色々な思いを抱えていると思うんです。そういう方々が皆、安心して使える商品というのを、これからも追求していきたいなと思います。

小嶋:森永乳業は社会性を大切にしている会社だと、働きながら実感しています。華やかさはありませんが、人々の健康を担う企業として品質の確かな製品を着実につくり、お客さまとの信頼関係を継続的に築いていこうとする組織風土が根付いています。その精神を受け継ぎ、継承していくことが、森永乳業社員としての使命だと考えています。 医療食、栄養補助食品の開発者として、安心・安全・高品質はもちろんのこと、栄養機能だけではなく美味しさもとことん追求していきたいと思います。

浦川:私も言えることがあるとしたら、「自信を持ってつくっています」ということだけなんですよね。ただ、食べて楽しんでいただければ、それだけで私は満足です。

司会:質問は以上です。本日はありがとうございました。

全員:ありがとうございました。

座談会の最後に記念写真を

座談会の最後に記念写真を

第2回目の座談会は以上です。