2012年11月29日 研究開発

肝臓の脂肪合成遺伝子のDNAメチル化によるエピジェネティクス調節機構


 森永乳業は、東京医科歯科大学小川佳宏教授との共同研究において、胎児期から乳児期の栄養環境に応じた代謝遺伝子の調節機構と、栄養素・食品成分の果たす役割の解明に取り組んでおります。このたびマウスを用いた研究において、肝臓の脂肪合成に重要な遺伝子「GPAT1遺伝子」が、栄養環境に応じ、エピジェネティクス調節※されることを初めて見出しました。
 これらの成果を米学術誌「Diabetes」に報告し、10月11~12日に開催された第33回日本肥満学会にて発表いたしました。なお、この研究により担当研究員が日本肥満学会若手研究奨励賞(YIA)を受賞しております。

 

※エピジェネティクス調節…個体内の全ての細胞が持つ遺伝子数と種類は基本的に同じです。従って肝臓や心臓、脳など各臓器の細胞がそれぞれの役割を正しく行うには、「必要な細胞」で「必要なとき」に「必要な遺伝子」だけを使うための仕組みが不可欠です。このような仕組みを「エピジェネティクス」といい、遺伝子自体を変化させることなく遺伝子に修飾を加え、そのはたらきを後天的に調節します。


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